東日本大震災を仙台・宮城・福島の写真で振りかえる

2011年5月11日水曜日

挫折。無力感。政治家も私も先人の知恵を生かすべし。





 私は産経新聞を毎日購読している。



 ネットで新聞比較されている記述を見て、産経はひと癖あると書いてあったが、他のマスコミと少し違う視点なら、むしろそういう情報を見た方がバランスが良くなるのではないかと考えた。

  産経は他社よりは、民主党に厳しい論評を載せている。

 今朝の一面では、震災後一度も安全保障会議が開かれず、首相は法的根拠のない組織を20以上矢継ぎ早に設立して、指揮命令系統が混乱したことを批判している。


 また、昨年の北朝鮮による韓国・延坪(ヨンピョン)島砲撃の際にも安保会議は開かれなかった。

 紙面を読みながら、国民一人一人ができることは小さく、国のトップの総理大臣が正しい決断しなければ、国の方向性は良い方向に向かわないのではないかと感じた。今のように総理大臣が自己の保身に走り、先人の知恵である安全保障会議を開催せず、自己の実績・演出のために新しい組織を設置しているようでは、国の方向は迷走するばかりだ。


 昨日は原発20km圏内の川内村に92人が一時帰宅した。2時間だけ。しかし、川内村は福島市や郡山市よりも放射線量が低いのだ。

 避難区域が同心円状であることは適切なのか。


 また、帰宅に際して、「自己責任で」と誓約せねばならなかったそうだ


 私は、自分には今何もできないことを実感した。私にできるのは、将来の日本のために判断力と知識を養うことだろう。


 私は震災前に、私生活で大きな挫折を体験しており、しばらくの間放心状態になり、何もやる気が出なくなった。

 現在もまだ、その影響が残っているが、いい加減克服して、自分のことを憐れむのではなく、国のため、故郷のために自分の命を使うことに専念すべきだと思う。


 挫折というのは、簡単にいえば失恋だが、ただの失恋ではなく、その人のために自分の人生設計を大きく転換して新しい生活を約一年前に始めていたのだ。私の一年間は何だったのか、頭の中が混乱して、これから何を目指して生活すればいいのか、指針を見失ってしまった。

 そもそも、女のために人生設計を変えたのが間違いだったと思う。多くの人に留められたが、まさに恋は盲目であり、私は聞く耳を持たなかった。


 忠告してくれた人たちも、最終的にはやってみなければわからないから、と私を応援してくれたが、結局、みなが憂慮した事態に陥ってしまったのだ。

 今回の教訓の一つは、他人の忠告は素直に聞いて、冷静に判断すること。


 私は、自分が正しいと思うと、周りの意見を聞かなくなるところがあった。しかし、今回の挫折を経験し、他人の意見は素直に聞かなければならないと、改心した。

 三人寄れば文殊の知恵という格言があるが、これは裏返せば、一人や二人だけでは知恵が足りない、一人や二人だけで重大な決定を下すのは危険をはらむということではないか。


 冒頭に述べた、現総理大臣が先人の用意した法的根拠のある安全保障会議を開催しないことと、私が家族はじめ人生の先輩の意見を聞かずに、自分の判断で未知の領域に飛び込んで失敗したことは、どこかつながりがある。

 先人の知恵を無視したことである。


 私は、菅直人氏の首相在任には反対であるが、さて己はどうかと言えば、他人を批判できるほど立派な人間ではない。


 まだまだ、若造、アマチャンである。


 自分が立派な人間でなければ、他人を批判してはいけないとは思わないが、他人を批判するのならば、果たして自己は如何にあるべきか、自己は向上に努めているか、自分を棚に上げて批判だけするような無責任な人間ではないか、と自問するのが筋だと思う。今にしてそう思う。


 

2 件のコメント:

  1. 自らの非を認めることは別の方向へ新たな一歩を踏み出せることですから、これからの新しい日本のために、首相自ら非を認めてほしいと思うことはしばしばあります。

    かく言う私も非だらけですが。
    おかげで毎日一歩進めます。

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  2. あわじおやじ さん

    コメントありがとうございます。
    先日産経新聞で、阪神淡路大震災の時の村山富一首相と今回の菅直人首相の主な言動を比較する表が掲載されていました。村山氏は自衛隊の出動に難色を示し、救助が遅れてしまった点で批判されることが多いですが、自らの退陣を迫る国会議員の運動に対しては、「大いにやってくれ」と言っていたり、「」反省すべきは謙虚に反省し、・・・」と言っています。
    (【東日本大震災】発生2カ月 菅内閣VS村山内閣…対応遅れ、首相のパフォーマンス - MSN産経ニュース http://t.co/4FzcO5l)

    それに比べたら、現在の菅さんは、なんとなく、日本人らしくないなあ、どちらかと言えば、自分の非を認めない文化は、中華思想に近いかな、と思います。その割には、中国に対しては及び腰なのが私たち日本国民としては困ります。

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